皆さんこんにちはルリアゲハです。
世界史を勉強しているとオランダ独立戦争っていうのが出てきますよね。オランダ独立戦争は
- ユグノー戦争
- 三十年戦争
と並ぶ宗教戦争の一つです。細かく見ていくと、北部~州とか、南部~州とか独立するまでの流れとかがややこしいですよね。
そんなあなたに一つ質問です。オランダはこの戦争で独立しますが、どういう流れで独立したのでしょうか?
という方も大丈夫です。
この記事を読めば
- オランダ独立戦争って何なのか
- なぜ起こった
- ユトリヒト同盟
- オランダ独立戦争の終結
について理解できるようになります。
詳しいプロフィール
【プロフィール】自分を変える勇気を情報発信で高校生に与える高校生ブロガー
オランダ独立戦争とは?
オランダ独立戦争というのは1568年から起こった戦争です。当時スペイン領土だったオランダとスペインとが対立します。当時オランダはネーデルラントと呼ばれており、カルヴァン派が多い地域でした。
カルヴァン派というのは、宗教改革で生まれた反カトリックの宗派の一つですね。もう一つはドイツでルターが唱えたルター派です。
という方には
世界史が完璧 宗教改革 ルターとカルヴァンの改革 - ルリアゲハの英語&歴史塾
がおすすめです。オランダ独立戦争は長く続いた戦争で、八十年戦争とも呼ばれています。
なぜ起こった?
オランダ独立戦争はなぜ起こったのでしょうか?答えはスペイン王のフェリペ2世が
- カトリックの信仰
- 重税
をスペイン領のオランダに強要したからです。
フェリペ2世というのはスペインの黄金期を作った王様で、熱心なカトリック信者でした。
フェリペ2世やスペインの最盛期についてもっと知りたい方は(世界史) 今日から分かるスペイン最盛期 - ルリアゲハの英語&歴史塾
がおすすめです。
カトリックの強要をするスペインの政策に反発し、オランダは戦争を起こします。そりゃそうですね。
ゲームが好きな人で言うと
「明日からゲームは禁止!!」
と言われるようなものですからね。
南部と北部のやる気の差
長く続いたオランダ独立戦争ですが、ひとつの問題が発生します。オランダ北部と南部のやる気の差ですね。
ちなみにオランダ北部というのは、現在のオランダです。もう一方の南部は現在のベルギーですね。南部というのは中世ヨーロッパで、毛織物工業が盛んなフランドル地方という場所です。
戦争に対するやる気の差から南部10州は
「こんなきつい戦いしたくない…もう辞める!」
という感じで戦いから離脱します。
なぜ南部十六州は降伏したのでしょうか?それは、南部にはカトリック教徒が多かったからです。北部と違って、カルヴァン派はそんなに多くありませんでした。南部の人々からすると、独立国になれなくても、カトリックを信じているから大丈夫でした。だから、南部は北部に比べて、戦争を続けるメリットが少なかったのです。
南部十六州が離脱したので、北部七州は
「ヤバイ…味方が減った。これからどうしよう…」
という感じで焦ります。まさにオランダにとっては大ピンチですね。
ついにオランダ独立
それでは、北部七州だけとなったオランダの奮戦を見ていきましょう。北部七州は
「カルヴァン派を堂々と信仰できるようにまで全力で戦おう!」
と固く誓い、ユトテヒト同盟を結成します。
ユトテヒト同盟をまとめたのはホラント州という州です。このホラント州というのが日本での呼び名、オランダの語源となりました。オランダといえば、江戸時代に日本と貿易をしてましたよね。どこから来たのかと聞かれたオランダ人は
「ワタシはホラント州から来ました」
といったところ、
「え?オランダって言った?」
と思ったのかもしれません。
そうしてホラント州を中心にまとまったユトレヒト同盟にオラニエ公ウィレムという人物が現れます。
オラニエ公ウィレムの活躍により、1581年オランダはネーデルラント連邦共和国として独立”宣言”しました。注意してほしいのが、”宣言”なのでまだ正式に独立を認められていないということです。
つまり
「私たちの国は独立します!」
と叫んだだけなのです。
宣言だけでは周囲の国は賛成しているか、反対しているかもわかりません。ただオランダが独り言を呟いているだけというイメージです。
正式にオランダの独立が国際的に認められたのは、ウェストファリア条約ですね。ウェストファリア条約というのは、ドイツで起こった宗教戦争、三十年戦争を終わらせた国際条約です。
長い戦争は完全に終結し、ついにオランダは独立しました。独立後のオランダは、現在のオランダの首都アムステルダムを中心に発展します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はオランダ独立戦争について解説しました。
今回の内容を時系列順にまとめると、 オランダ独立戦争は
ですね。
今日の内容をマスターして高得点をゲットしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。